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2011年6月

温泉 窓外の眺望

古い話になるが、3月末、別所(上田)温泉に行った。3/11東日本大震災発生、気が引ける所も有ったが、前からの予約でもあり、午後、車で出かける。
温泉の入口、玄関でもある、電鉄の別所駅は閑散として居て、人影全く無し。3時頃なのに春の宵の気だるさを感じさせる夕景色である。

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人家、商店の点在する狭い坂道を通り過ぎると、やや道は広がり、道の片側に沿って大きな川が流れて居る。両側に温泉旅館、公衆風呂が並んでいる。右側の取っ付きに目指す宿が有った。

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駐車場は満車である。思ったより客が多いらしい。何んとなく、ほっとした。

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宿の北側は直ぐ山である。

南側は、晴れて遠方まで見渡せる。直ぐ下は別所地区。温泉街の門のように左右から山がはみ出している。その先、塩田地区の田畑、集落が微かに見える。

塩田地区の左端、低い山が張り出している辺りは上田市の一部だろう。

なお、その先に山〃が見える。中央、残雪の有るらしい烏帽子岳の全容がみえる。山裾には、この春早く、同級会のあった太田区休養林がある。

其の右側、窪んで見える辺りは、東御市から群馬県へ抜ける地蔵峠らしい。 

峠の左には初夏の花、国の天然記念物のレンゲツツジの群落、冬のスキー場で知られる湯の丸山が有る。

峠を右へ行くとコマクサの群生地の三方の峰に出る。三方の上空に僅かばかりの雲が漂っている。若しかしたら浅間山の蒸気か。

南向き、日当たりの良い傾斜地、然も表土の無い瓦礫のような所に、2種類のコマクサが群生している。勿論、他の草木は全く育たず、一緒に見られるのはオンタデ(蓼科の草)だけ。50年程前に発見され、保護されて見事なコマクサの群生地になって居た。

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宿の東、直ぐ下には、川の向かい側に大きい旅館が有り、其の上隣に、こんもりとした森に覆われた御堂が見える。南向きの善光寺に対する北向観音堂として信仰を集めている。境内に注連縄の廻らされた愛染かつらの大木がある。映画の愛染かつらとの因縁が語られてるらしいが、私は何も知らない。         唯、この地区の名前が愛染である事を後に知った。

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