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2008年4月

             白木蓮

 ハクモクレン(玉蘭) 「Magnolia denudata]が真っ白な大きな花を咲かせた.Photo_4 ”花の命は短くて~”の名文句が有るが、この花は数日で落下し始めている.
昨年は霜に逢って茶色になり,開花せずに落ちてしまった.花が弱いのかもしれない.
 モクレン(木蓮)は英名Magnoliaと言い、この仲間は今日、地球上で花の咲く木の中で、他とは桁違いに古い時代(1億年以上)から生き続けてきた木として有名である.此の事を知って花を見ると、感銘を受けるものが有る.
昨年11月8日のBlogに書いた”メタセコア”も中世期末から生き抜いてきた、生きる化石として有名である.
 所謂モクレン(シモクレン、モクレンゲ)は紫の花である.共に中国原産であるが、前者は高木で後者は低木である.
 昨11月8日のBlogの”ホオノキ”は”もくれん科”の仲間である.
 Img_0542_blog_2                                                  白木蓮の花の木間に 飛ぶ雀 遠くは行かぬ 声の寂しさ             北原白秋

       

                   

                     

                   小さな池の春

  我が家の5坪足らずの小さな池にも春が漸くやってきた.Img_0563 此の小池は昨年11月17日のBlogに”蒔かぬ種”として紹介した.35年程前に庭師に滝や噴水のある小さな池を作ってもらい、大きい錦鯉を何匹も 飼った.
然し其の数年後、台風の被害で排水路が壊されてしまった.50~60m以上の排水路を直すのが大変で 其の儘にしておいた.
水が何時も綺麗に保てず、結局鯉の飼育は不可能になった.その後、友人から睡蓮、別の方からハスを貰い育ててきた.Blog_3
それから更に何年経った、5年ほど前、夕方になると、グー.グーと変な声がする.やがて其の正体は大人の手のひらより大きい蛙と判り2度びっくりする.ヒキカエルらしい.日毎に数も増え、1時は盛り上がって重なりあう程増えた.やがて池1面、あの帯状の卵で1杯になった。その後、間も無く蛙達は池から全く消えていった.
蛙合戦の話は聞いた事は有るが、何れも深い森に囲まれ、苔むした石が点在する様なお寺の大きな池である.これが蛙合戦なら我が家の小池に起こるとは夢想だにしてなかった.Img_0553                                                          蛙は池に浮かんでいても、人の足音に敏感に直ぐ潜ってしまう.其の生態写真を撮るのは本当に難しい.
  其の蛙が陸上では蛙飛びどころか、全くよちよち歩きだ.近付いてひっくり返されも、もたもたともがいている.敏感な蛙のイメージが全然無い.
  我が家の周りは殆んど住宅、少しは畑もあるが蛙の棲めるような小川や湿地など全く無い.オタマジャクシから孵った何万もの子蛙も、何時の間にかすっかり居なくなってしまった.彼の蛙合戦の池には、何里も離れた所から山越え川越えて集まると、聞いたことが有るが、我が家の池にも遠くから来るのだろうか.車の往来の激しい道路を幾つも越え、猫、ハクビシン等の獣の外敵、烏等の被害に晒されながら、彼らは何処から現れ、何処え行くのだろうか.子孫維持の為とはいえ、難渋辛苦の生活だ.彼らの取り巻く環境の変化に、毎年蛙の数が少なくなっている。

      いわまつ(いわひば)

   4月、度重なる春の雨にイワマツも青みを帯び生き生きして来た.厳しImg_0543blog い寒さ、旱に本当に強い植物だ.雨が幾日も無いと、葉が赤く内に丸まって萎れてしまう.枯れたと誰もが感ずる程であるが.それが、1度雨があれば忽ち葉が青く生き返る.
イワマツはイワヒバ(巻柏)又(岩桧葉)とも称し、其の葉をつけた枝がヒノキの小枝似てそっくりだガ、実は羊歯植物で松、桧とは全く無縁、寧ろに近い.ごく近い仲間にクラマコケがある.

Img_0560 他人から別けて貰ったり、旅行の土産に買ってきたり、自分でも採りに行った.今は名だたる場所にも殆んど見掛けなくなったようだ.
そこで殖やしたい.偶に、離れた良い処に胞子繁殖で育って居る事もあるが、1~2箇所で稀である. 好みの場所に増やすには、刺し芽繁殖が普通であるらしい.此れを実施してみたが、幾度も失敗、難しい.結局止めてしまった.Img_0546blog                                                                           

私は4~5ミリ位の胞子で育った苗を好きな岩に植えつけている.完全に定着し失敗はないが、3~4年経っても全く大きくならない.辛抱強く待つより仕方が無いのかもしれない。 
 .園芸品種も多く東西番付表などある

Img_0562blog . 

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続 早春の花

           黄梅

 Img_0509blog_5 オウバイ(黄梅)が我が家の入り口の石垣、北東側の一廓が暖かいのか早く満開になった.北向き側はやや遅れている.
植えて、もう大分経っている.手入れといえば、刈り込むぐらいだが、毎年、必ず名前の由来ともなる鮮黄色の梅に似た花を、梅と同時期に咲き早春らしい雰囲気を感じさせてくれる.
ただ此の花は香りが無いのが惜しい.実も生らない.
八重咲もあるらしいが、見たことが無い.

Img_0508_blog_4 黄梅は中国原産で、中国では黄梅で無く迎春花、金腰花などと呼ばれている.
日本には徳川時代に渡来した.ヒイラギ科で仲間にモクセイ(木犀)がある.

      

      

          

      

        (サンシユ)   山菜茰

Img_0511_2 黄梅と前後してサンシュユ(山菜茰)が咲き出していた.
 一つ一つの花は小さく、木全体が淡い薄黄色で目立たないので、開花に気づくのがやや遅れた. 
サンシュユは別名ハルコガネバナ、アキサンゴと呼ばれ、中国、朝鮮に自生している.     グミに似た赤い実を煎じて飲めば強壮、健胃、腰痛に卓効があると、享保年間(約200~250年前、1720年頃)に薬木として入り、後,鑑賞用に転用されてきたらしい.
然し、秋,小鳥達は此の実を食べないようである.何故だろう.図鑑を読むまでは、反対に毒性の実だとばっかり思っていた。

Img_0531_blog 我が家のは、小木で雰囲気は無いが、 早春、サンシュユの大木の枝一面に、かがやく黄金色の花が空間を染める風趣は、気品に富んだ穏やかな春の風情であるに違いない.
 ”枝ながら黄に揺れており谷のしも、遠く眼立つは山采茰の花か” と詩人(鹿児島寿蔵)は歌った.
生垣に良く植えられているアオキはサンシュユと同じミズキ科である.

       イワウチワ(岩団扇)

                                                                                     Img_0537_blog

家の入り口の石の間に、長い花茎の頂に、1個の可憐な淡紅色の花が咲いている.
,一年中,手のひらより大きい光沢の有る葉、枯れた葉が茎から離れないで付いている.
 大分前に知人より貰ったもので、名前もすっかり忘れていた.

Img_0530 若い時は比較的高い山にも登ったし、草の名も覚えたが、昔の話で,すっかり忘れて覚えだせなかった.
 図鑑を調べ、漸く判った.良く知られているイワカガミと同じイワウメ科のイワウチワだ.
 葉の形が団扇に似ているところから付けられた. 
 牧野によると深山に生じとあり、低山帯上部より亜高山帯の植物である.比較的、高山の植物が庭に在るのも珍しいかもしれない.イワサクラの名で市販されていて、白花種、八重咲き種などもあるらしい

       ヒアシンス

 Img_0528_blog 毎年、此の時分になると庭の片隅のウメモドキの下にヒアシンス   が芽を出し紫の花を咲きだす.肥料を余り与えない方が無難と本にはあるが、肥料どころか殆んど手入れをしないので、花数も少なく小さい.そして 6月頃、球根を掘り出し、陰干しし、9月~10月に植え込みをすると有るが、其れもしていない.何時の間にか消え、増えもせず、減りもせず翌年また芽を出す、よくもっている.ヒアシンスの強さに感動する.甘い香りを放つそうだが、無関心でそれも気が付かなかった.

Img_0527_blog ヒアシンス(英名Hyacinth,学名Hyacinthus orientalis L.)は別名”ひあしんと、にしきゆり”とも言われ、ゆり科である.日本には安政年間「1854~1859」に入ってきた.二つの系統が有り、花の小さいローマンヒアシンスと大きいダッチヒアシンスがある.後者を一般的にヒアシンスと呼んでいる.我が家のはどちらだろうか.

      クンシラン(君子蘭) 

Img_0512_3 我が家にも君子蘭が2鉢、鮮黄赤色の花を咲かせている.ヒガンバナ科なので、彼岸花と似ている.水仙も同じ科であり、君子蘭にも白色、黄色種があるそうだ

Img_0513_2  普通,君子蘭と呼ばれているのは、ウケザキクンシランの事で本当の意味での君主蘭ではない.ウケザキクンシュランは(英名Scarret Kafir-Lily)(学名Clivia miniata)で学名のCliviaは19世紀の女流詩人の名から、miniataは”あかくなる”の意である.南アフリカのナタール地方で常緑の宿根草である                                

Img_0539_blog   此れとは別に所謂、本当のクンシュラン(C.nobilis)は花はやや小形で、垂れ下がって咲き、鑑賞的価値が低い.種名の(nobilis高貴な)から君主蘭と呼ばれる事になったらしい.                              

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